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デラオの不妊歴
(第4章)男としての面子メンツ

(第4章)男としての面子メンツ

ここまで検査に検査を重ねて、どうやら西洋医学的には、駿香は白デラオが黒だ。とほぼ確定してきました。(東洋医学的には、駿香も真っ黒なのですが・・・。)
そこで、「この事実を、子ナシで心配している両親達に言ったほうがいいか?」という話になりました。
デラオはやはり、「自分の精子が少なくて子ナシなんだ。」とは言えないし、言いたくなさそうでした。
確かに、もし逆の立場で、駿香に明白な原因があったとしたら、やはり、言ってほしくないかもしれません。
話し合った末、暫くは両親にも内緒にして、コト(不妊治療)を進めることにしました。
もちろん、友達や近所の人達、知人、全て内緒です。
これが、デラオの場合は漢方薬を飲んでいるだけなので、隠していても困らないのですが、駿香の場合はとてもツライのです。
病院通いで約束をキャンセルしたり、毎日何処かへ通っていると、午前中にたまたま電話してきた友達に「こんな朝早く、何処へ行ってたの?」 などと聞かれたり、また、突然不意打ちで家にやってきた友達や元会社の同僚・上司、近所の友達などに、やはり怪しまれるんですよね〜。

また、根がクソ真面目なので、常に断りの言い訳をしていると、それだけでストレスが溜まります。
でも、デラオとの約束もあり、なんとか誤魔化し続けました。

身内にカミングアウト

しかし、不妊治療も3年目に突入した年、デラオのお姉さんが出来ちゃった結婚をしたのです。
今までは田舎の両親も、「お姉ちゃんがまだ結婚していないから・・・。」ということで、私達にも何も言ってきませんでしたが、 お姉さんが結婚し、赤ちゃんが出来たことで、親族・親類・全てが私達夫婦の不妊に着目してきました。
親戚の集まりなども、「お姉ちゃんもデキたことだし、あんたたちはまだ?」などと言われ・・・。
気を使ってくれたお母さんやお姉さんが「まだ駿香ちゃんは若い(??)から大丈夫よ〜!」などと言って慰めてくれたりと、 ああ・・・針のムシロ状態・・・。
「私は若くもない上に、独身のお姉さんと違って、不妊治療も末期状態突入なんです!!」と、心の中で叫ぶものの、 口にはだせないツライ日々・・・。
「世界の中心で愛を叫ぶ」を読みながら、「あたしゃ世界の中心で不妊を叫びたいよ。」などとひねくれた考えが浮かぶこともしばしばでした。

そんな私のひねくれ状態に見かねたのか?2回目の顕微授精が失敗に終わったとき、デラオもとうとう、田舎の母にカミングアウトしてくれました。
少し前に、駿香も自分の母や妹にカミングアウト
双方の父には直接言いずらいので、母達から言ってもらうことに。
事情を身内に知ってもらった。というだけなのですが、やはり心の中に安堵感が広がりました。

でも、やはり、デラオ自身は、いろんな葛藤があったようです。
男性として、精子が少ない・弱い。ということは、オスとしての誇りにも関係しますし、会社ではうわさが広がり、馬鹿にされるのでは?という恐怖感もあったと 語ってくれました。
そして、「たとえ世の中の人から子ナシの負け犬とか、健常者とは見られなかったとしても、二人で頑張って行こうね!」と、心の絆を強めることができたのです。

ところで、こうして不妊サイトを作って、自分の不妊話を暴露しているということは、ある意味、「世界の中心で不妊を叫ぶ!」行為なのかもしれませんね?
人は、強く思うと実行してしまうものなのだなぁ〜。と、最近つくづく思います。
英語版も作ろうかしら?

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