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デラオの不妊歴
(第7章)手 術

(第7章)手 術

入院期間

男性不妊症の手術は、数々の手術の中でも簡単な部類に入るものだそうです。
入院する日にちは、△泌尿器科では「10日間は入院。」と言われましたが、○×総合病院では「5日の入院で大丈夫です。」とのこと。
ここでも、個人病院の見方と、専門の大きい病院での見方に、差が出ていました。
病院は、やはり1つではなく、複数受診した方がいいと思います。

2004年11月25日入院!

手術前日にデラオは入院しました。
会社の上司には正直に話したところ、なんと、上司も「実はうちも10年子供ができなかったんだ。」と話してくれました。
そして、「手術で治るようなら、安心して受けて来い!」と送り出してくれることに。

前日は手術の時に着る、手術着?や、足の血流が滞らないように、弾性ソックスを購入したりと、必要なものを売店で購入したり、 割り当てられたベッドの周りを整えたりしました。
夕方5時には駿香は自宅へ帰り、1人で夕食を食べて、明日に備えて早めに寝ました。

2004年11月26日、手術を受ける

手術当日、緊張しながら朝8時に病院へ到着。
デラオはやはり緊張してそわそわしていました。
「朝飯食べてないから腹減った〜。」とコメント。
看護婦さんに弾性ソックスを履かせてもらい、点滴を10時から始め、緊張も高まってきました。
点滴をつけたまま、デラオと私は看護婦さんに連れられ、手術室へ向かいました。
そして、1時30分からいよいよ手術の始まりです。
「日帰り手術室」と書かれた入り口の看板を見て、「日帰りってことは簡単ってことなのね。」と、自分に言い聞かせてちょっと安心。
手術室前の椅子で、1人で待っていました。
他には、家族や夫婦連れで待っている人達が何組か居て、お菓子を食べたり、ジュースを飲んだりしています。
私は端っこの方へ座り、持ってきた水筒でお茶をひとり、飲んで待ちました。
手術がのびてしまったようで、4時半過ぎに、手術をしてくださった先生に呼ばれました。

先生の話

手術は無事に終わりました。旦那さんの症状は、精巣に続く血管に血液が逆流してしまって、精子を邪魔しているといった容態です。 それで、逆流している血管を、手術でクリップで止めて、血が逆流しないようにしました。これは、医学的根拠はない治療法なのですが、 なぜか、血管を止めてしまうと、精子が増えるのです。ただ、完全に治るかどうかは、術後の検査で診てみないとわかりません。」
と説明してくださいました。
デラオの手術は、命にはまったく関係のない手術です。
でも、手術後に症状を聞くときは、手や体からは変な汗が出てくるし、頭も真っ白気味で冷や汗もでました。
「これが難病だったら、あたしは倒れているかも?!」と思いつつ、「不妊では死なない。生きているってありがたい。」とつくづく思いました。

先生の説明が終り、いよいよデラオが出てきました。
手術室の自動ドアがパァーッと開いて、向こうに酸素マスクをしたデラオが寝ていて、周りの看護師さんや先生が、「デラオさん!起きてください!終わりましたよ!」 としきりに話しかけていました。
全身麻酔が効きすぎたのか?朦朧もうろうとしている様子。
どーも、手術台から移動式ベットへ移したいようなのですが、デラオは重いので移せないで困っている模様です。
10分後、全員で引きずるようにベットに移して、やっと移動式ベットで出てきました。
「意識はあるんですか?」と看護師さんに聞くと、「ありますよ。」というので、「大丈夫?わかる?」と話しかけてみると、 デラオは「眠い・・・。」と反応しました。
麻酔の威力はすごいですね〜。
病室へ戻ってもずっと眠っているので、看護師さんに任せて駿香は6時に帰宅しました。

家に帰ったらグッタリ。

落ち着いてひとりになったら「あたしら、不妊でなんでここまでやってるんだろう?」という、疑問が心に浮かんできました。
別に、子供が居なくても命には別状も無いのに、わざわざ痛い思いをして危険を冒してまで、これほど子供を作ろうとしている私達。
ここまで大金を投じて、あの手この手を考えるサマは、「まるでギャンブルみたいだよなぁ〜。」と、妙に冷静に考えてしまいました。
ギャンブル依存症。という言葉があります。
もしや、不妊治療依存症に、私達は掛かっていないだろうか?!?!
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