(第1章)不妊疑惑の芽生え
結婚4年目の春先のことです。
夜中に左横の下っ腹が痛くなりました。
激痛ではないのですが、ジンジンと針でつっつくように痛く、一晩中寝れなかったので、「もしや卵巣の病気なんじゃないか?」と心配になり、翌日近所の市民病院へ診て貰いに行きました。
これが、駿香の人生初の産婦人科検診でした。
やはり、産婦人科へ診てもらうのって、いろいろと考えてしまって、敷居が高いんですよね。
初めての産婦人科では、いかにもベテラン!といった感じの、眼光鋭い初老の先生に診ていただきました。
内診と超音波で子宮内を診ていただき、「生理はいつでしたか?」と聞かれたので答えたところ、「排卵痛です。心配ありません。」
と言われました。排卵痛は成熟した卵子が、卵管へ飛び出すときに感じる痛みだそう。
「この痛みの時に子供ができやすいですよ。」と教えてくださいました。
「なんだ、排卵痛だったのか〜。」とホッとしましたが、「結婚4年目、そろそろ子供が欲しいな〜。」と思いました。
でも、先生からは「なんともない」と言われたので、安心してしまい、それ以上は詳しく調べることもなく、「そのうちできるかな?」と
安易に考えてしまいました。
今思うと、この時にちゃんと不妊治療の病院へ行けばよかったなぁ〜と後悔です。
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