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駿香の不妊歴 (第10章)受精卵を体内へ戻す |
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(第10章)受精卵を体内へ戻す
2月24日に子宮へ胚移植
初めての胚移植。デラオは仕事なので、1人で電車で病院へ。
今回は顕微受精した卵子6個中、グレード1の卵子が1つと、グレード3の卵子が1つ胚移植できるように育ってくれました。
あとの3個は途中で成長が止まってたり、遅かったり。
それで、グレード1の卵子を子宮内に戻してもらい、あまり良くはないと言われたグレード3と、成長の遅い卵子を胚盤胞に育ててもらうことにしました。
胚盤胞は別にお金がかかりますが、せっかく採った卵子なので、ムダにはしたくなかったのです。
胚移植は採卵の時とまったく同じ過程で手術室へ入り、先生に細胞分裂した卵細胞を顕微鏡で見せてもらいます。
これは、普通の人はまず見る機会がない、貴重な体験かもしれません。
自分の卵子が8分割に分裂しているところを、生で見られるのです。
卵子は透明で、虫の卵よりも小さい大きさで、これが人間に育つなんて信じられませんでした。
「人間って動物の1つなんだ・・・。」とつくづく実感し、また、神秘性を感じました。
胚移植は痛くも無く、すぐに終わります。
終わった後は暫くベットでうつ伏せの姿勢のまま、安静にしています。
その後、普通に自宅へ帰れますが、「今日1日は自宅で安静にして休んでいてください。」と言われました。
お風呂もダメなので、家に帰宅後、すぐに布団へ入り、ぐっすり眠りました。
黄体ホルモンの注射
採卵翌日から、毎日黄体ホルモンの注射に通います。
2月6日の妊娠判定日まで毎日打つのですが、この間はとても不安になりがちです。
しかし、最初の顕微授精の時は、グレード1の受精卵だったので、妊娠の期待も高まり、妊娠初期に読むような本を買って、
ウキウキと舞い上がっていました。
でも、こういう本はあまり先走って読むものではないと、後から後悔することになりました。
判定日当日、尿検査をしたところ、着床していないことが判明しました。
黄体ホルモンを打っている期間、途中から少量の出血があり、先生に相談したところ、「黄体ホルモンを打っている間は大丈夫です。」
という返事でした。
基礎体温も下がってきていたので、そのことも話すと、「注射を打っている限り、体温計の温度が下がったとしても、関係ありません。」
ときっぱり。
判定日に妊娠していないことが分かると、先生は「受精卵を2個戻してないから、確率が悪いんですよ。」と・・・。
泣きっ面に蜂ではないですが、落ち込んでいる気持ちの上に、責められるような口調でそんなことを言われると、
余計に落ち込みます。
家に帰宅しても、なにもする気が起きず、しばらく家事もできませんでした。
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