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駿香の不妊歴 (第11章)失敗・・・プチ欝 |
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(第11章)失敗・・・プチ欝
何処へも行く気がせず、誰とも会いたくないし、メールすらする気が起きず、食欲もなくなり、家はどんどん汚れて行きます。
ガッカリしたあまり、気力が無くなってしまったようです。
そんな時に、友達から「妊娠したんだ!」と喜びの電話がありました。
1年ほど前に結婚したばかりの友達です。
友達として、とてもうれしいことなのですが、電話を切った後、「なんであたしだけこんなに苦労していても授からないんだろう?」
と、心はドーンと日本海溝の深海奥底まで、ズブズブと沈んでいく気がしました・・・。
気分はすっかり、「難破船」の私・・・。
もちろん、友達には「あたし、顕微授精失敗したばかりなの・・・。」とは言えません。
何度か話そうかな?と今までも思ったのですが、私だけのことではなく、デラオの精子のことも言わなければならないので、
どうしても言えずにいたんです。
「あたし、もしかしてプチ欝?!」と心に浮かびました。
デラオに「あたし、うつ病かなぁ?」と聞くと、「本当のうつ病患者は、自分のことをうつ病か?なんて聞かないよ。」という返事。
デラオもガッカリしたようでしたが、そこは社会性第一の男性。
失敗してもガッカリしすぎないように、心に伏線を張っていたようです。
その上、仕事が激務なので、職場へ行くと悩んでいる余裕がないので、気分転換にもなる様子。
そんな状態で1週間が過ぎた頃、私の妹が有休をとって遊びに来てくれました。
妹は職場でムシャクシャすることがあったようで、「パァーッとお金を使いたいから買い物に付き合って!」と言い、私はモヤモヤとした気持ちのまま、
買い物に付き合うことにしました。
ちょうどデラオが出張で居なかったので、朝・昼・晩と3食外食!
そして、デパートやショッピングモールをグルグル回り、ブランドショップもシラミつぶしに回りました!
妹はティファニーでアクセサリーを自分のご褒美のために買い、化粧品・バック・洋服など、気持ちいいくらいにポンポン買います。
私は顕微授精で40万ものお金を摩ったばかりで、とても買い物する気力もありませんでしたが、
人が買い物しているのを見ているだけでも、なんだかスッとストレスが晴れるような気がし、心が軽くなっていくのを感じました。
そして、外食中に、いろいろと話を聞いてもらったところ、妹が帰る頃には欝はすっかり飛んでいっていました。
女性にとって、買い物って、すごいストレス解消になるのですね〜。
また、ブランド物好きのOL独身である妹が居てくれて、よかったなぁ。と、とても感謝しました。
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