(第33章)採卵への治療過程
H19年5月3日、
生理3日目に内診のために病院へ行きました。
この日はお薬をもらい、10日ほど飲み続けます。
痛い注射の代わりに、小さな白い粒の薬を飲むだけなので、本当に体が楽でした。
副作用も特にナシ。
自然採卵での不妊治療では、通院は月5回くらいで済むようです。
注射の治療法では、採卵前には月の半分以上、注射を打つために通い、卵子を子宮に戻した後も、黄体ホルモンの注射を妊娠判定日まで打ち続けます。
こういった治療法では、1か月に病院へ通わなくてはならない日がほとんどで、自分の時間のほとんどを取られてしまいます。けれども、自然採卵の治療法では、短い日数の通院で済むので、「ついでに買い物して帰ろう。」などと考えられて、それほど束縛されている感覚はありませんでした。
H19年5月11日、内診・血液検査・排卵日予測のために、病院へ。
この日の血液検査により、いつ頃排卵されるか予測がつくようで、「明日、採卵しましょう。」などと急に日程が決まります。内診もしていただき、エコーモニターで卵巣の中の様子が映し出され、卵子の成熟具合が黒く映ります。
今回は5月13日に採卵することが決まりました。
H19年5月13日、採卵日です。
AM7:50までに、病院へ来るように指示されました。
前回と同じく、スッピンでデラオと一緒に新宿へ向かいます。
Kレディースクリニックへ着くと、次の流れで採卵を待ちます。
- 4FIVF窓口で受け付け(4万円支払)
- 8F廊下にて待機
- 名前を呼ばれて、ロッカーでサムイのような手術服に着替えてベッドで待機
- 看護師さんから採卵の流れの説明を受ける(丁寧)
- 名前を呼ばれて採卵室前の椅子で待機
- 中から看護師さんが出てきて、採卵室へ案内される
- 名前・生年月日をもう一度確認され、手術台へ
- モニターを見ながら採卵してもらう
- 採卵が終わったら、その場で採取した卵子の数と、鑑定をしているのが聞ける
- 終わったら椅子から降りて、自分で採卵室を出て、待合室のベッドで少し休む
- 15分くらいすると、看護師さんがやってきて、出血止めのガーゼをトイレで抜いて、出血の状態などを報告するよう指示される
- 出血とお腹の痛みが少ない場合は、そのまま着替えて8F待合室で待機するように言われる(問診待ち)
以前通っていたクリニックで採卵した時は、麻酔(局所)を打ったので、半日寝ていなけばならなかったが、麻酔ナシなのですぐに動いても良いとのこと。これには驚いてしまいました。
すごくスピーディーに終わった採卵。
今回は右の卵巣にある卵子を1個採取。
ちょっと痛かったが、思ったよりは早く終わり、ホッとしました。
デラオにメールを送ると「お疲れさん。今日は卵とれて良かったね!俺も終わったよ。」と返事が返ってきた。
8F待合室で待っていると、30分以上たってからやっと先生に呼ばれて診察室へ。
説明を受けてから、9F待合室へ行って、また待つようにと指示される。
9Fではデラオがすでに、椅子を取って待っててくれました。
ここでしばらく待った後、9Fの診察室へ呼ばれる。
女性の若い先生。培養師さんらしい。
デラオの精子の状態を書いた紙を渡してくれて、「この数値ならば、普通のふりかけ式でやりたいのですが、前回のDクリニックではずっと顕微授精でしたよね?理由を先生から伺っていますか?」と聞かれました。
顔には「何で顕微授精にしたのかしらー???」といった、疑問アリアリの表情が浮かんでいる。
「前は数値が悪くて、顕微しかできないといわれたんです。失敗に終わった後、主人が手術をしまして、それから数値が良くなったようです。」と説明しました。
「そうだったんですかー。」と先生。
今回は普通の体外受精でできることになった!
まるで夢のよう・・・。
とてもうれしかった。
|